オリコカードは、オリエントコーポレーションが発行しているクレジットカードの一つです。10種類以上の年会費無料クレジットカードを多数用意しており、ETCカードや家族カードも年会費無料で作られるのが大きな魅力です。
初めてクレジットカードを持つ方や年会費が気になる方にもおすすめのクレジットカードとなっているため、オリコカードを検討している方もいるかと思います。
オリコカードを作るためには、申し込みをしたあと審査を受け、審査に通過する必要があります。そこで気になってくるのが、オリコカードの審査基準は甘いのかどうかということです。
結論から言うと、オリコカードの審査基準甘くありません。銀行系クレジットカードの審査が不安な方は、オリコカードを選ぶとよいかもしれません。
そこで今回は、オリコカードの審査基準や審査が甘いのかどうかといったことについてお話していきたいと思います。
キャッシング審査の厳しさについても解説しています。
オリコカードの審査基準
オリコカードをはじめとしたクレジットカードの審査基準は、基本的に非公開となっているため、「どういったポイントを元に審査を行なっているのか」という点を知ることはできません。
しかし銀行系クレジットカードと比較すると審査が甘いと言われています。
過去にクレカ支払いの長期延滞や債務整理などの金融事故を起こしていない限りは、収入のない学生や専業主婦でもカードを作れます。
オリコカードの基本情報
オリコカードの基本情報について紹介していきます。今回は、10種類以上あるオリコカードの中でも人気No.1の「オリコカード ザ ポイント」をベースにお話していきます。
まずは、以下の表を見ていきましょう。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント | 100円につき1オリコポイント |
申込資格 | 原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く) |
国際ブランド | mastercardブランド JCBブランド |
電子マネー | iD・QUICPay |
追加カード | ETCカード・家族カード |
返済日・返済方法 | 原則として、当月より当月末日のご利用分が翌月27日のお支払い(返済方法は口座自動振替) 27日が土・日・祝の場合、お支払日は翌営業日 |
オリコカードは、年会費無料で契約できるクレジットカードです。年会費が気になる方でも、安心して申し込みすることができます。
また申込資格が「原則として年齢18歳以上の方(高校生は除く)」となっています。銀行系クレジットカードの中には、満20歳以上の方となっているケースがほとんどです。
高校生以外の18歳以上であれば申し込みできるので、大学生や専門学生でも申し込みできるのが大きな特徴となっています。
オリコカードのキャッシング金利は「15.0%~18.0%」と、大手消費者金融と金利が同じです。
プロミスなら上限金利は17.8%なので、CMで見るような大手消費者金融の方が金利を低く借りられます。
また、プロミス、アイフルは初めての利用なら30日間利息0円なので、キャッシングを検討している方は消費者金融も選択肢の一つです。
案件名 | 金利 | 30日間利息0円 |
オリコカードキャッシング | 15.0%~18.0% | なし |
プロミス | 4.5%~17.8% | あり |
アイフル | 3.0%~18.0% | あり |
プロミス、アイフルなら24時間即日融資可能で、クレジットカードを作る必要もありません。








利用には入会の申し込みが必要
オリコカードの利用には、まず入会の申し込みが必要です。申込方法は、大きく分けると2種類あります。それが以下の「オンライン申込」と「郵送申込」です。
オンライン申込
郵送申込
オンライン申込の場合は、スマホやパソコンなどの画面上から入力するだけで入会申込が完了します。入会完了には、最短8営業日ほどかかります。郵送申込の場合は、オンライン入力後、届いた郵送申込書に記入して返送します。学生・未成年の方は、郵送申込となります。
またオリコカードの申し込みにあたって、キャッシング機能を希望する場合は、所得証明書類のコピーが必要になる場合がありますので覚えておきましょう。所得証明書類の受領後にカードが発行されます。
オリコカードの審査基準は甘い?厳しい?
オリコカードは、信販会社のオリエントコーポレーションが提供しているクレジットカードです。銀行系クレジットカードよりも信販系クレジットカードの方が、審査基準が甘いと言われています。
そのため、銀行系クレジットカードと比較すると、信販系であるオリコカードの方が審査通過のハードルは低いと言えます。
さらにクレジットカードの傾向として、年会費無料で海外旅行傷害保険を付帯していないクレジットカードは審査基準が甘いとされています。
オリコカードは、年会費無料に加えて海外旅行傷害保険を付帯していないので、そういった観点からも審査基準は甘いと言えるでしょう。
楽天カードとどっちが甘い?
楽天カードもオリコカードも、インターネットでのお買い物に長けた信販系クレジットカードで高い人気があります。オリコカードの競合である楽天カードと比較すると、どちらの審査基準が甘いのでしょうか。
結論から言うと、どちらも同程度です。楽天カードも審査に通りやすいと言われていますから、決して審査通過のハードルは高くないと言えるでしょう。
オリコカードの審査に通過するために必要な年収は?
クレジットカードの審査に通過するためには、どれくらいの年収が必要なのかという点も重要です。オリコカードの審査通過には、10万円〜200万円程度の年収が必要と言えます。
それでも審査に通るために必要となる年収は、年代やキャリアなどによって変わってきますので気をつけましょう。学生や専業主婦の方の場合は、年収の額や有無に関係なく審査に通ることは可能です。
オリコカードの審査に通るために、必要な平均年収を年代別にまとめてみました。
年代 | 平均年収 |
---|---|
10〜20代 | 10〜200万円 |
30〜40代 | 100〜200万円 |
50〜60代 | 200〜300万円 |
60代以上 | 10〜200万円 |
審査時間はどれくらいかかる?
オリコカードに申し込みする上で、審査時間はどれくらいを要するのでしょうか。オリコカードは、まずオンラインで入会の申し込みをする必要があります。
平日19時までに申し込みを完了すれば、自動審査が行われる仕組みです。その後、最短25分で簡易審査結果がメールで送られてきます。いわばこれが仮審査となります。
仮審査通過後、本人確認や在籍確認を経て、審査結果がメールで送られます。この最終的な審査結果が出てからカードが発行されるまで、最短8営業日かかります。
カードは、申し込み時に金融した住所当てに郵送されます。申し込みした日からカードが手元に届くまでおよそ1週間と考えておけばよいです。
また場合によっては、審査時間が長くなるケースもあります。それは、どんなケースなのかご紹介していきます。
本人確認ができない
オリコカードに審査の過程で、本人確認の電話連絡が来ることがあります。本人確認の電話連絡は、カード申込者宛てにオリコカードの審査担当者からかかってきます。クレジットカードを発行する意志の確認といったところです。
また申込内容に対して、本人で間違いないか不備等はないかなども一緒に確認します。申込者が本人確認の電話に出ない場合、オリコカードの審査を先に進めることができません。
そのため、審査時間が延びてしまうというわけです。オリコカードに申し込みする場合は、本人確認の電話連絡に出られないことがないように注意してください。
在籍確認ができない
先ほどの本人確認に加えて、オリコカードの審査担当者から在籍確認と呼ばれる電話が申込者の勤務先にかかってきます。在籍確認は、申し込み時に記入した勤務先に、申込者が本当に勤めているかを確認するためのものです。
申込者の属性に何かしらの問題があると、在籍確認の電話がかかってくる可能性が高くなります。例えば、個人信用情報に傷がついていたり、勤続年数が短かったりすると在籍確認があるかもしれません。
在籍確認が行われるということは、オリコカードの審査に通る確度はとても高いと言えます。しかし在籍確認が取れなければ、当然審査も停まってしまいますので、カード発行までの時間をロスしてしまいます。
オリコカードで審査落ちしないための方法
オリコカードは、銀行系クレジットカードと比較すると審査が甘いと言われていますが、申し込みすれば誰でも審査に通るわけではありません。
残念ながら人によっては、審査落ちしてしまうこともあるわけです。ここからは、オリコカードで審査落ちしないための方法についてご紹介していきます。
キャッシング枠の利用はなしにする
クレジットカードには、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」と呼ばれるものがあります。
- ショッピング枠
- クレジットカードでお買い物をする場合の利用限度額
- キャッシング枠
- 提携ATMなどで借り入れする場合の利用限度額
キャッシング枠は、現金での貸付による利用限度額になります。この高額の利用限度額を希望する場合は、申込者本人の信用度が求められます。
貸付ですので、当然のことながら返済が必要です。「この人にお金を貸してきちんと返してくれるか」ということを審査で確認しなければならないのです。
しかしこのキャッシング枠は、ショッピング枠とは別の審査を行います。申し込み時にキャッシング枠の利用をなしにしておけば、クレジットカードの審査を省略することができます。
短期間に複数社に申し込みしない
短期間に、複数社に申し込みすると「申し込みブラック」として、個人信用情報機関に登録されてしまいます。目安としては、半年間に3回以上、複数のクレジットカードに申し込みすると申し込みブラックになると言われています。
審査時には、個人信用情報機関に照会しますので、申し込みブラックということがすぐにわかります。申し込みブラック=お金がないと見なされるため、審査に落ちる可能性が高くなるので注意が必要です。
申し込み時に虚偽の情報を記入しない
審査時は、申込内容と個人信用情報機関に記録されている情報を照らし合わせながら、審査を行なっていきます。そのため、申込内容に問題があると審査に影響するので注意が必要です。
例えば、住宅ローンやカーローン、カードローンを組んでいるのに「他社借入なし」で申告すると、個人信用情報と照らし合わせた時に虚偽の情報だとバレてしまいます。
やはり審査では、申込者の信用が非常に大切となりますので、申し込み時に嘘の情報は絶対に記入しないようにしましょう。
審査基準は銀行系クレカより甘い
オリコカードの審査基準は、銀行系クレカより甘いと言われています。申込資格も原則18歳以上(高校生を除く)なので、学生でもカードを発行することが可能です。
しかし申し込みすれば、誰でも審査に通過できるわけではありません。キャッシングしないのであればキャッシング枠を希望しない、短期間で複数社に申し込みしない、申し込み時に虚偽の情報を記入しないなど気をつけましょう。
この記事のアドバイザー

ファイナンシャルプランナー
志塚 洋介 先生(HP:志塚行政書士FP事務所)
企業・個人からの「お金」に関する悩み・問題を幅広く解決している。
1級FP技能士として資産運用、各種許可証、会社設立に携わっている。
契約書の作成、チェックなど、個人から法人まで幅広くサポートを行っている。