引越しをする際、引っ越し費用が足りなくてお金を借りる場合もあるかと思います。
今回は、引っ越しのお金を借りる方法の他に、引っ越し費用を少しでも安くする方法や、カードローンでお金を借りる手順などを紹介します。
- 引っ越しのお金を借りる方法は、銀行や消費者金融から借りる他に、親や兄弟に借りる方法がある
- 引っ越し費用を安く抑えるには、「複数の業者に見積もりを依頼する」「引っ越し業者に依頼せず自分で運ぶ」などが有効
- 銀行や消費者金融のカードローンでも引っ越しのお金を借りることが可能
引っ越しに必要なお金を借りる4つの方法
いざ引っ越しをしようとした際に、お金が足りないこともありますよね。
そのような時に、すぐにお金を用意する方法としては、「お金を借りる」という方法があります。
お金を借りる主な方法は以下の4つです。
・銀行のフリーローンでお金を借りる
・親や兄弟からお金を借りる
・生活福祉資金貸付制度でお金を借りる
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。
銀行や消費者金融のカードローンでお金を借りる
カードローンには、銀行のカードローンと消費者金融のカードローンがあります。
どちらのカードローンも、カードさえあればATMから自由にお金を引き出すことが可能です。
利用目的も特に定められていないので、引っ越しの際にも利用することが可能です。
また、カードさえ持っていれば当日中に融資が受け取れます。
銀行のカードローンと消費者金融のカードローンの大きな違いは金利です。
銀行のカードローンの金利は年3.0%~15.0%なのに対して、消費者金融のカードローンは年5.0%~18.0%となります。
しかし、消費者金融の方が銀行よりも審査が早いというメリットがあります。
カードローンのカードを持っていない方で、すぐにでもお金を借りたい方は、消費者金融でカードローンの申し込みをする場合が多いです。
銀行のフリーローンでお金を借りる
カードローンの他に銀行などの金融機関は、フリーローンというものを展開しています。
フリーローンは別名、目的ローンや多目的ローンとも言われ、引っ越しに利用することが可能です。
カードローンなどに比べて、フリーローンはより低い金利で借入できます。
例えば、みずほ銀行の多目的ローンであれば、年6.65%と他のローンと比べてとても金利が安いです。
ただしフリーローンはカードローンに比べて審査期間が長く、すぐに融資を受け取ることができません。
すぐに借入できないため、引っ越しでお金を借りる際は計画的に申し込みをしておきましょう。
また、フリーローンは、カードローンと比べて申込みの条件が厳しいというデメリットもあります。
金利が安いためカードローンや消費者金融よりも審査が厳しく、金融機関によっては年収200万円以上や、勤続年数2年以上などの基準を設定している場合が 多いです。
また、「契約の際に来店しなくてはいけない場合がある」、「一回しか借入できない」、「利用目的を記載した書類の提出が必要」などのデメリットもあります。
最近ではインターネットの普及によって、来店しなくとも契約できるフリーローンや、利用手数料がかからないフリーローンも増えています。
しかし、カードローンのように何度も借入できるわけではありません。
そのため、引っ越しにいくら掛かるかあらかじめ計算しておく必要があります。
また、引越し会社からの見積もり書を提出しなければならない金融機関もあるため、カードローンと比べて手間が多いです。
親や兄弟からお金を借りる
頼れる家族がいる場合は、親や兄弟からお金を借りるという方法もあります。
親や兄弟からお金を借りる場合は、金融機関からお金を借りる場合と違い、書類などを提出する必要がなく手間や時間がかかりません。
利息なしで借入できるのもメリットの一つです。
しかし、万が一トラブルに発展してしまった場合は、その後の関係が崩れてしまいます。
また、親や兄弟に引っ越しを伝えるのが面倒という方は、あまりお勧めではありません。
就職のために引っ越しをするという理由であれば、お金を借りやすいかもしれません。
しかし、自分の勝手な都合で引っ越しする場合は金を借りることが難しくなる場合も多いです。
引っ越しの際には引越し業者への代金だけではなく、引っ越し先の敷金や礼金、手数料など多くのお金が掛かります。
高額になる場合が多いため、「貸してほしい」と言い出しにくい人もいるかもしれません。
そのような点を考えると、親や兄弟にお金を借りるよりも、金融機関からお金を借りるほうが「気が楽だ」と考える人もいます。
生活福祉資金貸付制度でお金を借りる
引っ越しの際にお金を変える方法として「生活福祉資金貸付金制度」を利用する方法もあります。
「生活福祉資金貸付金制度」とは、世帯を経済的に支援するための制度です。
この制度を利用するためには、家族全員の就労や就学、家計の収支貯金、負債などの状況を知らせる必要があります。
また、 「生活福祉資金貸付金制度」を利用するに従い、家族全員の了承が必要です。
「生活福祉資金貸付金制度」を利用ための、主な条件とは以下になります。
2.障がい者世帯
「低所得世帯・高齢者世帯(65歳以上)」として、年齢と収入により利用できる要件が定められています。
そのため、自分がその要件にあてはまるかどうか一度確認してみましょう。
ちなみに「障がい者世帯」とは、 以下の手帳を交付した方が住む世帯のことです。
身体障害者手帳
精神障害者保健福祉手帳
障害者総合支援法による福祉サービスを受けている世帯も、同じく「障がい者世帯」に含まれます。
「生活福祉資金貸付金制度」を利用することにより、上限50万円まで住所の移転・賃貸更新費用を借入することが可能です。
引っ越し時に必要となる費用の内訳
引っ越し費用といっても、引っ越し業者に支払う費用や、新しく借りる賃貸への敷金や礼金・初期費用など数種類あります。
また、状況により引越し費用も大きく変わります。
そのため、引っ越しの時に必要となる費用の内訳を見直し、引っ越し費用の目安を見積もっておいた方が良いです。
不動産屋に払う敷金・礼金
新しく賃貸に引っ越しをする場合、敷金や礼金の他に、火災保険料や仲介手数料を支払わなければなりません。
敷金や礼金は不動産屋になって異なります。
中には敷金や礼金が不要の会社もあるため、一概にいくら掛かるとは言えません。
目安としては、家賃の2ヵ月分が相場となっています。
火災保険料や仲介手数料などを含めると、家賃の3ヵ月分から5ヵ月分の費用を見積もっておいた方が良いでしょう。
引っ越し業者に払う費用
引越し業者に払う費用は、引っ越しの時期や、引っ越し先との距離、荷物の量によって変わります。
繁忙期や引っ越し先が遠い場合、荷物の量が多い場合などは引越し業者に払う費用が高くなります。
特に引っ越しする人が増える2月から4月は、それ以外の期間と比べて引っ越し費用が高くなるので気をつけておきましょう。
引越し業者に払う費用の概ねの目安は、単身で荷物量が少なく、移動距離が県内で50キロほどであれば3万円から6万円となります。
3人家族で荷物量が多く、移動距離が県内で50キロほどであれば、費用の目安は約8万円~11万円です。
荷物量が多く、移動距離が長くなれば長くなるほど引っ越し業者に払う費用が上がるので、その費用だけでも大きな負担となります。
交通費
引越しをする際は下見を行うために、新しい引っ越し先へ行かなければいけません。
その際には、移動するための交通費が別途発生します。
近い距離だと良いのですが、県外の移動となると、移動に電車や飛行機を使うことになるかもしれません。
そのため、交通費はいくらかかるか見積もっておかなければ、引っ越し費用が足りなくなることにも気を付けておきましょう。
引越しや住所変更の手続きなどで何度か往復しなければならない場合もあるため、引っ越し費用は余裕を持って見積もることが大切です。
新しい家電・家具の購入費用
引っ越しの際に、新しい家電や家具を購入しなければならない場合があります。
引っ越し先の部屋数に応じてエアコンが足りないときや、カーテンのサイズが合わなければ新しく購入しなければなりません。
また、現在実家暮らしの人は、生活に必要な家電や家具を一式揃えなければならないので大きな出費となります。
そのため、新しい家電や家具の購入費用を引っ越し費用に加えておかなければ、引っ越し費用が足りないという事態になってしまします。
挨拶回りの際に配る品物の購入費
引越しをする際に、近所の方へ挨拶回りをすることもあります。
挨拶回りをする際に配る品物の購入費も引っ越し費用に加えておきましょう。
挨拶周りは、今まで住んでいた家の近所の人に挨拶周りをする場合と、新しい引っ越し先の近所の人に挨拶周りをする場合があります。
挨拶回りをする件数が少なければ費用はあまり掛かりませんが、複数の挨拶先がある場合はかなりの金額となることがあるので、その点も注意しておきましょう。
引っ越し費用を安くする方法
引っ越しには様々なお金が掛かります。
少しでも引越し費用を安くするにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでは、少しでも引越し費用が安くなる方法を 紹介します。
複数の引っ越し業者に見積もりを依頼する
少しでも引越し費用を安くする方法として、複数の引越し業者に見積もりを依頼するという方法があります。
引越しの見積もりは無料で依頼できるので、複数の引越し業者に見積もりを依頼して価格を比べてみましょう。
見積もりの際に、「他の会社も検討している」と言うと値引きをしてくれる場合があります。
同じ条件でも、業者によっては数万円ほど料金に差が出る場合もあるため、なるべく安い引越し業者を見つけるためにも、複数の引越し業者に見積もりを依頼した方が良いです。
また、最近では複数の業者からの見積もりを一括で行えるサイトも存在します。
申し込みフォームを入力するだけで複数の業者から見積もりが届くので、そのようなサイトを利用するのもひとつの方法です。を
業者に頼らず自力で引っ越しを行う
引越し業者に引越しを依頼すると、どうしても料金が高くなってしまいます。
そのため、少しでも引越し費用を安くしようと思う時は、業者に頼らず自力で引っ越しを行う方法もあります。
自力で引っ越しを行う場合に必要なとなるのがトラックです。
冷蔵庫や洗濯機などの家電がない場合はいいのですが大型家電がある場合はトラックでないと運ぶのが難しくなります。
「トラックを持っていない」という場合も多いです。
その時は、レンタカーを活用しましょう。
トラックのレンタカー費用は、大きさや借りる時間により異なります。
しかし、引越し業者に依頼するよりも安く済むため、引越し費用を少しでも抑えたいという人は自力での引っ越しプランも検討してみましょう。
また、大きな家具や家電を一人で運ぶのは難しいことが多いです。
そのため、家族や知り合いに手伝いを頼む場合もあるかと思います。
引っ越しの手伝いの謝礼は、一般的に5千円から1万円程度です。
「謝礼はいいよ」と言ってくれる家族や知り合いもいるので、そういった人を探すと引っ越し費用も安くなります。
繁忙期を避けて引っ越しする
引越し費用を少しでも安くするためには、繁忙期を避けて引っ越しをすることが重要です。
2月から4月は引っ越しする人が多いので、引越し業者に依頼するとどうしても料金が高くなります。
それ以外の月や平日は、引っ越しする人は少ないので引越し料金が安くなる可能性が高いです。
出費を節約したい場合は、できるだけ繁忙期に依頼するのは避けましょう。
いらないものは処分する
少しでも引越し費用を安くしたいと思うのであれば、引っ越しする前にいらないものは全て処分しておきましょう。
いらないものまで引越し業者に運んでもらうと、それだけ料金が割高になります。
また、引越し業者によっては不用品を回収してくれるサービスがあります。
しかし、多くの場合がプラスで加算料金が発生してしまいます。
そのため、いらないものは前もって自分で処分しておきましょう。
特に、家具や家電などの大型のものを処分しておくことにより、引越し費用を安く抑えることが可能です。
梱包は自分で行う
荷物の梱包は自分で行うのも、引っ越し費用を抑える大事なポイントです。
中には無料で引っ越し荷物の梱包を行ってくれる業者もありますが、業者によっては1万円~2万円程度料金がかかります。
そのため、引越し費用を安く抑えるためには自分で梱包を行うよう心がけましょう。
引越し業者によっては梱包が必要なものとそうでないものがあります。
テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電は自分で梱包しなくとも、運んでくれる場合が 多いです。
そのため、どのようなものを梱包すればよいのか前もって引っ越し業者に確認しておくことをお勧めします。
カードローンで引っ越しに必要なお金を借りる時の手順
引っ越しに必要な費用をカードローンで確保したい場合は、特定の手順に沿って手続きをすすめる必要があります。
カードローンを契約する際の手順は、以下の通りです。
- 1.web・電話・店舗で申し込みを行う
- 2.必要書類・収入証明書を提出する
- 3.審査完了後、自動契約機でローンカードを受け取る
- 4.ATMでローンカードを使い、融資を受け取る
カードローンは店舗で行うほかに、webや電話で申し込みをすることが可能です。
また、カードローンを申し込む場合に審査が必要となります。
そのため、免許証などの本人確認できる書類のほか、収入証明書を提出しなければなりません。
審査に通過できれば、自動契約機でカードローンを受け取ることが可能です。
また、 審査に通過し、カードローン専用のカードを受け取れば、提携しているATMでいつでもお金を借りることが可能となります。
即日中にお金を借りたい場合は消費者金融がおすすめ
即日中にお金を借りたい場合は、銀行よりも消費者金融の方がお勧めです。
銀行は審査に時間がかかるため即日融資は難しいです。
費者金融は審査時間が短いので即日融資にも対応できます。
また、フリーローンは審査に時間がかかるため、カードローン申し込みをするようにしましょう。
消費者金融の自動契約機であれば、最短で40分から1時間ほどで契約をすることが可能です。
また、ネットで申し込みをする場合でも、カードローンのカードが手元に届く前に、先に口座にお金を送金できます。
返済総額を安く抑えたい場合は銀行カードローンがベスト
お金を借りる際に、なるべく返済総額を安く抑えたい場合は、銀行のカードローンを利用することがベストです。
カードローンであれば手軽にまとまったお金を借入できます。
また、銀行のカードローンであれば、金利が低いため返済総額を安く抑えることが可能です。
例えば、三井住友銀行のカードローンは、金利が年4.0%~14.5%となります。
正規の金融業者で、全国的に利用者も多いので安心して利用できます。
まとめ
引越しの際にお金を借りる方法としては、銀行や消費者金融のカードローンのほかに、銀行のフリーローンや親や兄弟からお金を借りる、生活福祉資金貸付制度を利用するなどがあります。
また、お金を借りる場合、返済総額を安く抑えるためにできるだけ引っ越し費用は安く抑えた方が良いです。
すぐにお金を借りる必要がある場合は消費者金融で借りる方法や、返済総額を安く抑えたい場合は銀行カードローンを利用するなどの方法があります。
引越しをする際の状況や、自身の状況は人によって違うため自分に合ったお金の借り方を検討してみると良いでしょう。