フリーターの方でお金を借りたいと考えている人が、いらっしゃるのでしょうか。
中には「フリーターだとお金を借りられないのでは…」と不安に思う方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、フリーターの方でもお金を借りることは可能です。
金融機関からお金を借りる際、申込条件を満たしていれば誰でも気軽に申し込みできます。
ただし住宅ローンなどの融資金額が大きい借入は難しいです。
少額のお金を借りる場合はカードローンの利用を検討しましょう。
この記事ではお金を借りたいフリーターの方に向けて、以下のポイントを解説します。
- フリーターがお金を借りる時のポイント
- フリーターが審査に落ちる原因
- もし審査に落ちた時の対処方法
フリーターがお金を借りる時のポイント
一般的に借入を申し込む際には、フリーターや正社員などの雇用形態は問われないことが多いです。
そのため各金融機関の申込条件をクリアしていれば、誰でも融資を申し込めます。
ただし借入する場合、審査を通過することが必要です。
ここでは審査落ちやすいポイントや、申込にあたって注意すべきことをご紹介します。
フリーターの方がカードローンを申し込む時は、以下のポイントを押さえましょう。
申込書類にウソの情報を書かない
バイトを複数掛け持ちしている場合はすべて申告する
社会保険に加入しておく
銀行カードローンには申し込みしない
在籍確認の対策は入念に行っておく
それぞれ詳しく解説していきます。
借入希望額を必要以上にしない
借入申込をする時、できるだけ多くのお金を借りたいと思いますよね。
しかし申込金額を必要以上に高くすることは、おすすめできません。
借入希望額を必要以上にしない理由は、以下の通りです。
・返済計画に影響する
借りたお金は利子を付けて返すことが必要です。
金融機関は申込者が契約期間内に、きちんと返済してくれるかを審査しています。
借入希望額を必要以上に大きくすることで貸すお金の額は大きく、返済期間は長くなる傾向になります。
従って必要金額の借入申込を行った場合と比べて、審査のハードルが高くなるからです。
借入を行う際は「いつまでに・どれくらいのお金が必要か」を計算することが大切です。
ご自身が希望する借入条件を明確にすることで各金融機関を比較でき、計画的な借入ができます。
必要以上の借入希望額を申請する方は、計画性よりも「お金が手元にある安心感」を優先してしまっている可能性があります。
借りれたは良いものの、将来返済する時に困らないように注意しましょう。
申し込みは一社ずつ行う
「お金がすぐに必要」「もし審査に落ちたら…」と不安な気持ちで、複数の会社に借入を申し込みする方がいます。
しかし同時に複数の金融機関に借入申し込みするのは、あまりおすすめできません。
理由は以下の通りです。
・審査時に他社への申し込みがバレるリスク
2つ以上の会社に借入を申し込む場合、借入希望額は同じくらいの金額が多いと思います。
仮に複数の会社の審査を通過した場合、計画した借入金額以上の借入になる可能性が高いです。
借入は借入した時からが重要になります。
なぜなら中長期にわたって返済する必要があるからです。
安易な気持ちで必要以上のお金を借りてしまうと、返済計画に影響が出ます。
手元のお金を借入で増やすことだけでなく、収入の範囲で無理なく返せるかしっかり検討しましょう。
また同時期に複数の会社に借入申込した場合、他社の申込情報がバレる可能性に注意しましょう。
なぜならローンの申込情報は、信用情報に含まれるためです。
信用情報とは申込者のローンやクレジットカードなどの利用履歴や申込情報、返済情報などのことです。
金融機関は審査プロセスで必ず、信用情報をチェックします。
もし審査時に他社への申込がバレた場合、審査がネガティブに働く可能性があります。
例えば「申込金額以上のお金が必要か?」「返済計画は複数社で借入したものか?」などの疑問を発生させるリスクがあるからです。
同時に複数社に借入申込することで、必ずしも審査に落ちることはありません。
ただし審査へポジティブな影響を与えないことは確かです。
借入の申込は一社ずつを徹底しましょう。
もしお急ぎの場合は、審査結果が早い金融機関へ申し込むようにしましょう。
申込書類にウソの情報を書かない
申込書類に良い情報を記載することで、審査を有利に進めようとする方がいらっしゃいます。
しかし申込書類にウソの情報は、絶対に書いてはいけません。
なぜならウソの情報を記載すると最悪の場合、詐欺罪に問われる可能性があるからです。
絶対にお金が必要だと言うお気持ちは分かりますが、正確な情報を記載しましょう。
バイトを複数掛け持ちしている場合はすべて申告する
フリーターの方で複数の会社で勤務される場合、すべての収入を申告するようにしましょう。
「申込者がきちんと返済できるか」は金融機関の審査で、重要な項目のひとつです。
ひとつの勤務先の収入だけで申込すると、借りられる金額は低くなる可能性があります。
そのため全ての収入源を申告し、借りれないリスクを低減させましょう。
社会保険に加入しておく
「お金を借りるのと社会保険は関係ある?」と思った方は多いと思います。
社会保険は一定の労働基準をクリアした場合、加入できる制度です。
社会保険に加入しておくと週の労働時間や、一定の賃金以上を受け取っている証明となります。
金融機関の申込する前に勤務先で社会保険に入っているか・加入できるかを確認すると良いでしょう。
以下、社会保険の加入対象者の条件です。
下記の1から5の全てを満たすアルバイトや、フリーターなどの短時間労働者が対象となります。
- 1週間あたりの決まった労働時間が20時間以上
- 1ヶ月あたりの決まった賃金が88,000円以上
- 雇用期間の見込みが1年以上
- 学生でない
- 以下いずれかの会社で勤務している
・従業員数が501以上の会社
・従業員数が500人以下で、社会保険加入を労使で合意している
詳しくは政府広報オンラインの情報をご確認くださいませ。
銀行カードローンには申し込みしない
銀行カードローンは消費者金融に比べて、審査基準が厳しい傾向にあります。
そのためフリーターの方が申し込んだ場合、審査落ちとなってしまう可能性が高いです。
銀行以外には消費者金融からの借入があります。
一般的な銀行カードローンと、消費者カードローンの違いは以下の通りです。
審査難易度 | 金利 | 融資上限金額 | 融資スピード | |
銀行カードローン | 高い傾向 | 低め | 高い | 遅い |
消費者金融カードローン | 普通 | 普通 | 低い | 早い |
銀行カードローンは融資の上限金額が大きく、低金利の場合が多いです。
しかし審査難易度が高い傾向にあり、融資までのスピードは消費者金融に劣ります。
消費者金融の特徴は高い利便性と、融資までのスピードです。
多くの消費者金融では「30日間無利息」などのキャンペーンをしており、借入や返済はコンビニATMでできます。
また申込した日のうちに、お金を受け取れる即日融資に対応しています。
消費者金融カードローンは、少額のお金を短期間借りるのに適していると言えるでしょう。
希望借入金額や返済計画などを踏まえて、ご自身に合った借入方法を選択しましょう。
在籍確認の対策は入念に行っておく
金融機関は審査の過程で在籍確認を行います。
在籍確認とは金融機関が申込者の職場へ連絡し、きちんと勤務しているか確かめる審査プロセスのひとつです。
在籍確認は金融機関の担当者が、個人名で勤務先へ電話連絡することが一般的です。
アルバイトは正社員や契約社員とは異なる勤務形態であるため、会社によっては担当者がアルバイト全員の名前を把握していないケースがあります。
在籍確認が取れないと審査を終えられない場合があるため、事前に在籍確認の対策をしておきましょう。
在籍確認を確実に完了させておきたい場合は、事前に担当者の方へ連絡しておくのが適切です。
在籍確認にあたって担当者に連絡しておきたい事項は、次の通りです。
・職場への電話連絡以外の方法で在籍確認できないか
連絡する日時を指定することで自分自身が連絡を取る・事前にシフトメンバー伝えられるため、在籍確認を確実に終えられます。
また在籍確認方法を変更することも、有効な手段のひとつです。
給料明細の提出などの方法で、在籍確認をしてくれる場合があります。
ただし金融機関によっては、審査方法を変更できない場合があるため注意しましょう。
フリーターが審査で落ちてしまう時の原因
安定した収入を持つフリーターの方でも、申込内容によっては審査で落とされてしまうケースがあります。
フリーターが審査落ちしてしまう主な原因は、以下の3つです。
・借入件数・他者借入額(借入残高)が多い
・過去に金融事故を起こしている
それぞれ詳しく解説していきます。
勤続年数が短い
金融機関は「安定した収入があること」を、借入の申込み条件としている場合が多いです。
安定した収入の基準は、会社それぞれで明確な基準はありません。
安定した収入で気をつけたい項目は、以下の通りです。
・月によって収入が大きく変動しないか
借入の審査にあたって、勤続年数は長い方が有利です。
勤続年数が短い理由で、審査の落ちる場合があります。
また月によって収入金額が大きく変動する場合も、注意が必要です。
例えばある月で年収のほとんどを得ていても、その他の収入がゼロだと安定していないと見なされる場合があります。
収入金額だけで借入できるとは限りません。
収入金額以外の項目も含めて、総合的に審査されていることを理解しましょう。
借入件数・他者借入額(借入残高)が多い
現在の借入状況は、審査に影響する項目のひとつです。
借入件数や借入残高が大きいと、審査を通過できない場合があります。
借入申込にあたっては事前に、借入状況の確認することがおすすです。
借入状況を確認しておくことで、以下のメリットがあります。
・無理のない返済計画が立てられる
総量規制とは、貸金業者からの借入を年収の1/3までにする法律です。
他社の借入残高+借入希望金額が年収の1/3を超える場合、審査に通過できません。
無理のない返済計画には、正確な借入状況の把握が欠かせません。
現在利用している件数や残高、返済額を整理しておきましょう。
過去に金融事故を起こしている
審査にあたっては信用情報が必ずチェックされます。
信用情報とはローンやクレジットカードの申込情報や現在の残高、返済状況などです。
信用情報は一定期間、信用情報機関に保存されています。以下の事項がある場合は注意が必要です。
・自己破産、債務整理を行った など
上記の延滞などの事項を金融事故情報と言います。
金融機関は申込者が、長期にわたって返済してくれることを信用して融資します。
信用情報に金融事故が記載されている場合、審査に通過する確率はきわめて低いです。
過去に金融事故の心当たりがあるか心配な方は、信用情報の開示請求ができます。
JICCやCICなどの信用情報機関に問い合わせしてみましょう。
フリーターの方が審査で落ちた時の対処法
金融機関からお金を借りるには、審査を通過する必要があります。
しかし事前にきちんと対策を行っていても、カードローンの審査で落ちる可能性はゼロではありません。
お金を借りれないことで「生活費が払えない…」などの事態を、避けることが重要です。
もし審査を通過できなかった場合は、以下の対処法を実践してみてください。
・不用品を売却することで資金を集める
・日雇いバイトなどで収入を増やす
・家族や知人からお金を借りる
それぞれ詳しく解説していきます。
質屋を利用する
みなさんは質屋についてご存知ですか?
質屋は品物を預けることで、預けた品物に見合った金額を借入できます。
利用者は品物を一定期間、質屋に預けることでお金が借りられるのです。
お金を用意した後、利用者は次の選択ができます。
・利子だけを払い、預ける期間の延長
・元金と利息を返済して品物を取り返す
質屋の仕組みは金融機関の借入に似た性質を持っていますが、以下の違いを持っています。
- 値段が付くモノを用意する必要がある
- 返済の義務なく現金を得られる
- 融資までの時間が数十分程度と短い
質屋は持ち込まれた商品によって、渡すお金の額を変えています。
そのためブランド品や家電など、値段の付きやすいモノを用意するようにしましょう。
借りたい金額に応じて品物の数や、品質などの考慮が必要です。
最悪の場合を考えて手放しても良いモノから、持ち込むことをおすすめします。
質屋の大きなな特徴は、借りたお金の返済義務がないことです。
利用者は預けた品物を手放すだけで、自由に使えるお金を得られます。
質屋に金融機関のような審査がなく、最短で来店から15〜30分程度で現金が得られます。
魅力の多い質屋ですが18歳未満は利用できません。
また質屋を利用する際、品物だけでなく身分証の持参が必要になります。
不用品を売却することで資金を集める
質屋は品物を預けてお金を借りるサービスです。
お金を用意する場合、不用品を販売して資金を集められます。
メルカリやラクマなどのフリマアプリを利用し、販売代金を獲得するのは一般的です。
要らないモノを断捨離しながら、お金が稼げるため一石二鳥と言えるでしょう。
ただしフリマアプリで不用品を販売して資金を集める場合、以下の点に注意が必要です。
・売上金はすぐに現金化できない
不用品を出品しても、すぐに売れるわけではありません。
そのため売れ筋やトレンド、季節を考慮した出品が必要です。
また売上金は一時的に運営会社が預かります。
出金されるまで時間がかかるため、売上と入金の時期がズレことに注意しましょう。
もし「不用品の販売で、すぐにお金が欲しい」などの場合は、ブックオフやセカンドストリートなどのリサイクルショップの利用をおすすめします。
ただし利用する店舗によって、買取金額や買取対象商品が異なります。
事前にどこの店舗を利用するか、検討しておくことがベストです。
日雇いバイトなどで収入を増やす
お金を用意したい場合、日雇いや短期のアルバイトは有効な方法です。
働いた期間や実績に応じて、確実にお金を得られます。
求人情報はスキマバイトのタイミーや、バイト探しのタウンワークで探すのが一般的です。
日雇いや短期バイトをする場合は、次の点に注意しましょう。
・給料が入金されるタイミング
働いてお金稼ぎたい思いがあっても、履歴書の作成や面接など就職までに時間がかかります。
また働いた給料が入金されるまでに時間がかかります。
お金が必要になるタイミングから逆算して、日雇いや短期のアルバイトをするようにしましょう。
家族や知人からお金を借りる
これまで紹介した方法を実践しても、必要なお金を用意できない場合があります。
これまでの信頼関係があるおかげで、家族や知人からお金が借りられるかもしれません。
ただし近くにいる人だからこそ味方になってくれる可能性がある反面、お金が原因で関係を崩してしまうリスクもあります。
そのため家族や知人からお金を借りる時は、以下の点に注意しましょう。
・お金を借りた場合の返済計画を伝える
・合意した内容を借用書で形にする
まずお金が必要になった理由と、借りた場合の返済プランをきちんと伝えましょう。
明確な理由と返済計画があることで、お金を借りられる可能性が上がります。
家族や知人からお金を借りる際、最も重要なのが借用書です。
借用書とは借入内容や期間、返済額などを記した契約書です。
身近な人間同士であっても、借用書は必ず作成することをおすすめします。
なぜなら「どれくらいのお金を」「いつまでに」「どうやって返すか」がクリアになっていることで、言った言わない論争を避けられます。
特に返済は中長期に渡ることが多いため、お互い契約内容を忘れないように作成しておくと良いでしょう。
まとめ
ここまでフリーターの方がお金を借りる時のポイントや審査への対策、審査に落ちた場合の対策を紹介してきました。
最後にこれまでの内容をまとめておきます。
フリーターの方がお金を借りる時のポイントは、以下の7つです。
・申し込みは一社ずつ行う
・申込書類にウソの情報を書かない
・バイトを複数掛け持ちしている場合はすべて申告する
・社会保険に加入しておく
・銀行カードローンには申し込みしない
・在籍確認の対策は入念に行っておく
・収入が安定しているフリーターでも、借入審査に落ちる場合があります。
審査落ちの主な原因は、次の3つです。
・借入件数・他者借入額(借入残高)が多い
・過去に金融事故を起こしている
もし審査に通らなかった場合、必要なお金を借入以外の方法で用意する必要があります。
審査に通過しなかった場合の対処法は、次の4つです。
・不用品を売却することで資金を集める
・日雇いバイトなどで収入を増やす
・家族や知人からお金を借りる
借入申込時、フリーターなどの雇用形態を問われることは少ないです。
申込条件をクリアしていれば誰でも、借入を申し込みできます。
ぜひこの記事の内容をあなたの借入計画にお役立てください。