「最近何回もカードローンを申し込んだけど、審査が全然通らない・・・」
こんな悩みを抱えている方はいませんか?
銀行・消費者金融のカードローンは、申込条件さえ満たしていれば誰でも利用可能です。
しかし契約を行うには、カード会社の審査を通過しなければいけません。
そのためカードローンの審査で落ちた時は、原因・理由を確認する必要があります。
カード会社の審査基準をチェックすることで、審査が通らない理由はある程度予測できます。
改善策を実践しておけば、再申込した時に審査を通過できるかもしれません。
ここではカードローンの審査が通らない理由や、有効な改善策などについて解説します。
信用力の低さが原因で審査が通らない時の理由
カードローンの審査で最も重要視されるのは、申込者の信用情報です。
銀行・消費者金融は申込者の信用情報を確認することで、信用力の有無を判断しています。
信用力が低いと判断された場合、審査を通過するのはかなり困難です。
審査時に信用力が低いと判断される主な理由は、以下の4つです。
- 信用情報に傷がついている
- 複数のカードローンを同時に申し込んだ
- 複数の業者から借入を行っている
- 借入金額が総量規制の制限に達している
ここではそれぞれの理由や、有効な改善策について詳しく解説します。
信用情報に傷がついている
信用情報に傷がついている方は、ほぼ確実に審査を通過することができません。
信用情報の中に金融事故や債務整理のデータが記録されている状態のこと。
人によっては「ブラックリストに登録された状態」と表現されることもある。
申込者の信用情報に傷がついていた場合、カード会社から「この申込者は信用力が低い」と判断されます。
貸し倒れリスクも高いため、場合によっては申込自体を断られてしまうかもしれません。
もし信用情報に傷がついていた場合は、金融事故のデータが消えるまで待つのがベストです。
信用情報に記録された金融事故のデータには、登録期間が存在します。
登録期間を満了したデータは、その後自答的に削除されるのが一般的です。
金融事故のデータが消去されていれば、金融事故・債務整理の経験がある方でも審査を通過できる可能性は十分あります。
各金融事故の登録機関は、以下の通りです。
金融事故の内容 | JICCの登録期間 | CICの登録期間 | KSCの登録期間 |
61日以上の延滞 | 1年 | 5年 | 5年 |
3ヵ月以上の連続延滞 | 5年 | 5年 | 5年 |
債務整理 | 5年 | 5年 | 5年 |
強制解約 | 5年 | 記載なし | 5年 |
自己破産 | 5年 | 7年 | 10年 |
代位弁済 | 5年 | 記載なし | 5年 |
信用情報に傷がついている方は金融事故データが消えるまで、カードローンの申し込みは控えてください。
なるべくすぐに資金を用意したい場合は、別の方法を利用するのが最適です。
複数のカードローンを同時に申し込んだ
カードローンを申し込む時は、1社ずつ申請を行うのが適切です。
一度に複数の会社へ申し込みをしてしまうと、「この申込者はお金にかなり困っている」と判断されやすくなります。
【お金に困っている=返済能力が低い】と認識され、審査で落とされやすくなる可能性が高いです。
また金融機関への申込履歴は、信用情報機関にもきちんと記録されます。
審査時は信用情報を必ずチェックするため、申込情報を隠すことはできません。
もし複数の申込が原因で審査に落ちた場合は、6ヵ月に1社ずつのペースで申請を行ってみてください。
信用情報機関に記録された申込情報は、6ヵ月経つと自動的に消去されます。
このペースで申し込みを行えば、審査への影響を最小限に抑えることが可能です。
複数の業者から借入を行っている
銀行や消費者金融は、他社から借入をしている方への融資をためらいます。
他社での借入がある人に融資を行うと返済額が大幅に増え、借金の貸し倒れリスクが高くなるからです。
それにカードローンの借入状況は、信用情報をチェックすればすぐ確認できます。
他社での借入があることを隠しつつ、カードローンを申し込むことはできません。
すでに他の会社からお金を借りている場合は、申し込む前にまず借金を完済しておくのがベストです。
借金を完済しておけば、貸し倒れリスクを下げて審査を有利にすすめることができます。
信用情報に返済実績がつくことで、審査通過率をアップさせることも可能です。
借入金額が総量規制の制限に達している
カードローンを申し込む時は、借入総額にも注意が必要です。
他社から年収の1/3にあたる借入を行っていた場合、新しくカードローンを契約することはできません。
個人が金融業者から借入できる融資の額は、【総量規制】によって制限されています。
利用者の過剰債務を予防するために、貸金業者を対象に施行された法律。
この法律により、個人が貸金業者から借入できる金額は年収の1/3までに制限されている。
総量規制についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをチェック⇒【貸金業法のキホン】
たとえば年収が300万円の場合、借入できる金額は100万円までです。
他社からすでに100万円借りていると、審査を断られてしまいます。
もし借入総額が総量規制の制限に達している場合は、借金を完済するまで新規申し込みを控えるのが最適です。
前の部分でも解説したように、他社での借入がある状態では審査を通過するのが難しくなります。
少しでも審査を有利にすすめたいのであれば、申し込みは借金完済後に行うのがオススメです。
返済能力の低さが原因で審査が通らない場合
カードローンの審査を通過するには、申込者の信用情報がとても重視です。
しかし審査では申込者の信用情報だけでなく、勤務情報もチェックされます。
勤務情報に問題があると、審査時に「この申込者は返済能力が低い」と判断されやすくなります。
返済能力が原因で審査が通らない時の理由は、以下の3つです。
- 毎月の収入が不安定
- 勤続年数が短い
- 非正規雇用の仕事で働いている
ここでは理由内容や、有効な改善策などについて解説します。
毎月の収入が不安定
カードローンは銀行や消費者金融からお金を借り、数ヵ月にわたって融資を少しずつ返済していく金融商品です。
そのため審査時は返済能力を確認するために、申込者の年収を必ずチェックします。
毎月得られる収入の額が不安定だと、「返済能力が低い」と判断され審査で落ちやすくなります。
たとえ年収が低くても毎月の収入さえ安定していれば、審査を通過することは十分可能です。
収入が不安定という理由で審査に落ちた時は、申込前に安定した収入が得られる環境を作る必要があります。
現在はバイトルなどの求人サイトが多く登場したことで、誰でも気軽に転職・副職を行うことが可能です。
毎月の収入が不安定という方は、収入を安定させる方法について考えみてください。
勤続年数が短い
基本的にカードローンの審査では、勤務年数の短い方は「返済能力が低い」と認識されやすいです。
勤続年数が短いと、転職・失業によって収入を失う可能性があります。
当然ローンの滞納リスクも高くなるため、勤続年数が短い方は審査を通れない可能性が高いです。
勤続年数が理由で審査に通過できない時は、カードローン以外の方法でお金を調達しましょう。
カードローンの審査を有利にすすめるには、最低でも勤続年数を1年まで延ばす必要があります。
なるべく早く融資を受け取りたいのであれば、質屋などの方法で資金を得るのが適切です。
非正規雇用の仕事で働いている
非正規雇用とは、契約社員や派遣社員といった勤務形態のことです。
正社員や公務員に比べて、非正規雇用で働く方は返済能力が低いと判断されやすくなります。
返済能力が低いと判断される理由は、以下の通りです。
- 「非正規雇用は返済能力が低い」と判断される理由
- ・正規雇用よりも収入が低い
- ・雇用が不安定で失業リスクが高い
- ・正規雇用に比べて昇進する見込みが低い
非正規雇用は正規雇用よりも収入が低く、雇用がいつまで継続されるかわかりません。
そのため他の職業に比べて、審査で不利となる可能性が高いです。
非正規雇用であることが理由で審査を通過できない場合は、正社員になる方法を探してみてください。
企業によっては、非正規雇用から正規雇用へ昇進できる場合があります。
どうしてもカードローンを契約したいのであれば、一度検討してみるとよいでしょう。
書類の不備によって審査が通らないケースもある
カードローンを申し込む時は、申請情報に記入ミスなどがないか確認することも大事です。
記入した情報に漏れや誤りがあると、ほぼ確実に審査で落とされてしまいます。
書類不備で審査が通らない時の主な理由は、以下の2つです。
- 申込書類に不備がある
- 在籍確認が取れなかった
ここでは書類不備によって落ちる理由や、有効な改善策について解説します。
申込書類に不備がある
提出した申込書類にウソの情報を記入した場合、審査を通過するのはかなり難しいです。
カードローン審査では信用情報を必ず確認するため、ウソの情報を書いてもすぐにバレる可能性が高いです。
ウソがバレてしまうと、カード会社から「この申込者は不当な目的で申し込んだのではないか?」と疑われてしまいます。
また意図的ではなかったとしても、申込情報の記入漏れ・間違いは審査に悪影響を与える要素です。
場合によってはウソの申告をしたとみなされ、詐欺罪に問われる可能性もあります。
申込書類の不備が原因で審査落ちになるのを防ぐには、提出する前に書類をよく確認することが大事です。
本人確認書類と申込書類を見比べれば、記入ミスは簡単に発見できます
書類内容をきちんと修正しておけば、審査に落ちる可能性を最小限に抑えることが可能です。
在籍確認が取れなかった
在籍確認が取れなかった場合、審査を通過することはできません。
カードローンの申込時は申込情報の真偽を確かめるために、必ず申込者の勤務先へ電話をかけます。
この電話に対応できないと「申込情報に不備がある」と判断され、審査で落とされる可能性が高いです。
在籍確認が原因で審査を通れない時は、事前に連絡してほしい時間帯を担当者の方に伝えておいてください。
大半のカードローンは連絡してほしい時間帯を指定することで、その時間に電話をかけることができます。
このような対応を行っておけば、在籍確認の電話にきちんと対応することが可能です。
カードローンの審査が通らない時の対処法
審査で落ちる理由を特定して有効な改善策を実践すれば、カードローンの審査は有利にすすめることが可能です。
しかし人によっては改善策を実践しても、審査で落ちてしまう場合があります。
そんな時はカードローン以外の方法を利用して、必要な資金を集めるのがベストです。
カードローンの審査が通らない時は、以下の方法が役立ちます。
- 友人・家族からお金を借りる
- 質屋を利用することで資金集める
ここでは審査が通らない時にオススメな対処法を解説します。
友人・家族からお金を借りる
少額融資を希望する場合は、友達や家族からお金を貸してもらうのが最適です。
借りるお金の額が1~2万円ほどであれば。ほとんどの友達・家族は気軽にお金を貸してくれます。
場合によってはその場でお金を借りることが可能で、審査を受ける必要もありません。
ただし友達や家族からお金を借りる時は、お金が必要な理由を伝える必要があります。
相手がその理由に納得できない場合、融資を断られる可能性が高いです。
それにお金の返済が滞れば、今後の人間関係に悪影響が生じてしまいます。
友達・家族からお金を借りる予定の方は、相手がきちんと納得できる理由を事前に考えておいてください。
質屋を利用することで資金集める
高額融資を希望する場合は、質屋からお金を借りるのがベストです。
貴金属・ブランド品などの品物を質入れすることで、査定額の7~8割にあたる資金を借入できます。
また質屋に預けた品物は、借入金を完済することで取り戻すことが可能です。
返済できない場合は担保の品物が売却されるだけで、信用情報に傷がつくことはありません。
ただし質屋で借入できる金額は、品物の価値に左右されます。
価値の低い品物を質入れすると、必要な額のお金を用意できなくなる可能性が高いです。
質屋を利用する場合はなるべく価値の高い品物を査定に出し、必要な額のお金を借入できるよう対応してください。
まとめ
カードローンの審査が通らない理由や有効な改善策などについて解説しましたが、いかがでしたか?
カードローンの審査で落ちた時は、まず審査が通らない理由を特定することが大事です。
理由を特定した後に有効な改善策を実践しておけば、再申込時に審査を通過できる可能性があります。
もし改善策を行っても審査が通らない場合は、カードローン以外の方法を利用するのがオススメです。
友達や家族・質屋などの対処法なら、信用情報に傷がある方でも融資が受けられます。
カードローンの審査が通らない方はここで解説した知識を活かし、必要なお金をきちんと用意できるように対応を行ってみてください。