セブン銀行カードローンはWEBから申し込めて、カードレス契約もできるなど、非常に利便性の高いカードローンのひとつです。
ただ、申し込みしやすいというメリットがある一方で、「審査通過が不安」という声も聞こえてきます。
特にカードローン審査の途中で実施される「在籍確認」については、職場にカードローンの利用がバレる可能性もあるため、不安視する人も多いようです。
この記事ではセブン銀行カードローン審査が在籍確認を行う確率や、在籍確認が行われる際の注意点などについて解説します。
- セブン銀行カードローンで在籍確認が実施される可能性について
- 在籍確認の電話がかかってきた場合の注意点
- セブン銀行カードローンの審査通過難易度
- 在籍確認をどうしても避けたい場合に申し込むべきカードローン
セブン銀行カードローンは原則電話での在籍確認なし!
セブン銀行カードローンに申し込んだ場合、在籍確認の有無は非常に気になるところですが、結論からいうとセブン銀行カードローンの審査では「原則在籍確認の電話はなし」となっています。
下記にセブン銀行カードローンの公式サイト情報を掲載しています。
疑問解決のコーナーでも「原則電話連絡なし」と明記されていますので、安心してもいいでしょう。
A:原則としてご連絡することはありませんが、場合によってはご連絡することがあります。
ただし「場合によっては連絡することもある」と書かれていますので、審査の結果次第では在籍確認の電話がかかってくる可能性もあります。
セブン銀行カードローンで電話確認がない理由
一般的な銀行カードローンや消費者金融カードローンの場合、利用者の返済能力を確認する一環で、通常は勤務先への電話確認が実施されます。
では、「なぜセブン銀行カードローンの審査で在籍確認の電話がないのか…」という疑問が湧いてきます。
想定される答えは以下の2点です。
セブン銀行カードローンにはじめて申し込む場合の利用限度額は、「50万円まで」となっています。
他社銀行カードローンの場合は、100~200万円の利用限度額が設定されることもありますので、セブン銀行カードローンの限度額はかなり低いといえるでしょう。
銀行が多額の融資をする場合、在籍確認を含め利用者の返済能力を厳格に審査するケースがほとんどです。
その点セブン銀行カードローンの場合は、在籍確認の電話を省略する一方で利用限度額を低めに設定し、利用者が返済不能になるリスクを最小限にしているとも考えられます。
金融機関は、勤務先に電話をしなくても勤務先情報を入手できる場合があります。
一例をあげると「信用情報機関のデータから勤務先情報を入手する」方法です。
過去にカードローンやクレジットカードの利用がある場合、信用情報機関のデータには申し込み時に申請した勤務先情報が残っています。
セブン銀行カードローンの申し込み情報と、信用情報機関に残っている勤務先情報が合致した場合は、電話をかけてこない可能性もあります。
セブン銀行カードローンの場合は「原則勤務先への電話確認なし」となっていますが、決して「電話確認なし=審査が緩い」というわけではありません。
セブン銀行カードローンの審査難易度については、このあとの見出しでも詳しく解説します。
審査結果次第で電話がかかってくるケースもある
セブン銀行カードローン公式サイトにも書かれているとおり、セブン銀行カードローンの在籍確認は「原則なし」となっているだけで、審査の結果次第では職場に電話がかかってくるケースもあります。
電話がかかってくるケースとしては、以下のパターンが考えられます。
・利用者の返済能力に疑わしい点があった
・そのほか審査途中で電話確認が必要となる事情が発生した
銀行は返済能力がある人にしか融資をしません。
いずれにしても、審査で「返済能力に難あり」と判断された場合は、職場に電話がかかってくると思ったほうがいいでしょう。
セブン銀行カードローンで在籍確認の電話がかかってきたときの対処法
「セブン銀行カードローンは在籍確認の電話がある」とわかったら、実際に電話があったときの対処法も覚えておきましょう。
在籍確認の電話があった場合、スムーズに確認が完了しないと審査通過はできません。
より早く審査通過するためにも、在籍確認の電話でつまずかないための方法を覚えておきましょう。
申込前に在籍確認の時間帯を指定しておく
ひとつ目は「電話の時間帯を指定する」という方法です。
セブン銀行カードローンの審査で在籍確認が実施される場合、事前に「勤務先に電話をかけますがよろしいですか?」と、事前告知がおこなわれます。
職場によっては電話がつながりにくい時間帯もあるでしょうし、なにより社内に自分がいれば在籍確認の電話がかかってきてもスムーズに対応できます。
したがって、確認電話の事前告知があった際には「勤務先都合で申し訳ないのですが、できれば午後に電話をしてほしい」と、おおよその時間指定をしましょう。
セブン銀行カードローンの在籍確認では、〇日の〇時といった正確な時間指定には対応してくれません。
ただ、電話がつながりやすい時間帯を伝えておくことで、スムーズに手続きを進められます。
自分以外が対応したときの口実を考えておく
電話がかかってくる時間を伝えていても、たまたま不在にして電話に出られないケースも考えられますので、同僚が電話を受ける場合も想定しておきましょう。
以下は、実際の会話を想定したトーク例です。
セブン銀行カードローンの在籍確認では、利用者のプライバシーに配慮し個人名で電話がかかってきますし、銀行名・ローン名・用件などは言わないルールになっています。
ただ、普段聞き慣れないような個人名からの電話があると、同僚からは良からぬ疑いをかけられる可能性もあります。
在籍確認の電話をしてくるのは、なにもカードローンだけではありません。
クレジットカードやマイカーローンに申し込んだ場合も、一般的には職場へ電話がかかってきます。
同僚にカードローンの利用を知られたくないなら、「昨日、クレジットカードに申し込んだから個人名で確認の電話があるかも…」と伝えておけば、怪しまれることもないでしょう。
<参考:同僚が電話対応した場合のトーク例>
「お電話ありがとうございます。□□株式会社の△△でございます」
「恐れ入ります。わたくし〇〇(※個人名)と申しますが、※※さま(申し込み者)はいらっしゃいますでしょうか?」
「申し訳ございません。※※は外出しております。18時には戻りますのでお電話させましょうか?」
「さようでございますか。それではまたあらためさせていただきますので、折り返しのお電話は結構です。お忙しいところありがとうございました」
ちなみに、上記では「またあらためます」となっていますが、電話の内容で勤務実態がわかれば、再度勤務先に電話をかけることはありません。
セブン銀行カードローンの在籍確認を避けるのに有効な5つの対策
上記のとおり、セブン銀行カードローンで在籍確認の電話がかかってくるとしたら、それは「利用者としての信用力がない」と判断された可能性が高いといえます。
どうしても勤務先への電話を避けたいなら、以下の5つの点に注意して信用度を下げないように申し込むことが大切です。
1.利用条件を事前に確認しておく
セブン銀行カードローンに申し込める人の基本条件は以下のとおりです。
申し込む前には、年齢条件を含め自分が基本条件にマッチしているかどうかよく確認してから、申し込みましょう。
「セブン銀行カードローン利用条件」
(2)契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満であること
(3)一定の審査基準を満たし、セブン銀行指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられること
(4)外国籍の場合は永住者であること
特にセブン銀行に口座がない人の場合、カードローンの申し込みと同時に口座開設が必要となります。
ただ、ローン審査と口座開設を同時におこなうと手続きに時間がかかってしまいますし、口座開設で不備があると審査通過が長引きます。
できれば、事前にセブン銀行の口座を開設してからカードローンに申し込むほうがいいでしょう。
2.申し込み情報は正確・正直に入力する
申し込み情報が間違っていると、入力情報の確認のために職場に電話がかかってくることも想定されます。
カードローンの申し込みには、「本人の住所氏名」「勤務先名や電話番号」「他社借り入れ額」などの情報を正確に入力しなければなりません。
たとえば「勤務先の電話番号を誤って入力した」「本人確認書類記載の住所と申し込み情報が相違している」といった場合、本人や勤務先に電話がかかってくる可能性もあります。
とにかく、情報は「正確に」「正直に」に入力しましょう。
3.申込時に提出する必要書類を準備する
セブン銀行カードローンで、ローン申し込みと同時に口座を開設する場合は、「運転免許証」または「マイナンバーカード」を画像で提出する必要があります。
もし書類提出時に不備があった場合は、「書類を再提出してください」という連絡がきます。
代表的な書類不備のケースとしては以下のパターンが考えられますので、不備がないように事前に書類を確認したり撮影画像を用意したりすることも大切です。
「代表的な書類不備のケース」
・蛍光灯が写り込んでおり文字や顔写真が不鮮明
・本人確認書類記載の住所と、申し込み情報の内容が相違している
4.勤務先情報を正確に入力しておく
前述したように、セブン銀行カードローンは電話確認なしで申し込めるカードローンです。
しかしその分、勤務先情報の確認・調査は厳しくなります。
セブン銀行カードローンの審査では、電話での在籍確認はおこなわれなくても「勤務先情報をもとにしたインターネット情報の検索」「信用情報機関のデータ照会」は実施されると考えるべきでしょう。
そのため、たとえば会社名を間違って入力すると「勤務先のホームページを検索してもヒットしない…」といったことが発生します。
くれぐれも、申し込み情報は間違いなく入力するよう心がけましょう。
5.アコムで延滞履歴がある人は要注意
セブン銀行カードローンの審査は、基本的な審査はセブン銀行が実施し、信用調査は保証会社の「アコム」がおこないます。
したがって、過去に「アコムでの金融事故歴がある」という人は、セブン銀行カードローンへの申し込みを控えたほうがいいでしょう。
過去の金融事故歴がある場合、信用情報機関のデータは5年で消えますが、利用していたローン会社の社内事故歴は半永久的に残っている場合もあります。
アコムや、アコムが保証している銀行カードローンでトラブルを起こした過去がある場合は、アコムがまったく絡んでいないローンに申し込みましょう。
セブン銀行カードローンの審査は厳しい
さきほど「セブン銀行カードローンで電話確認がない理由」をお伝えしましたが、セブン銀行カードローンが電話をしないのには「事前の厳しい審査をしているから」といった背景もあります。
セブン銀行カードローンの厳しい審査をクリアした人は、「在籍確認をしなくても信用があると判断してもらえた」と判断できるかもしれません。
ここからはセブン銀行や保証会社のアコムが実施する審査内容や、電話での確認を実施しない背景について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
スコアリングの内容が厳しい
スコアリングとは、個人や企業の信用度を判断する方法で、一般的に金融機関で採用される審査手段のひとつです。
カードローンでのスコアリングでは、申し込み者の「年収」「他社借り入れ額」「家族構成」「資産」などの属性に点数をつけて、合計点数で審査通過できるかどうかを判断します。
以下にスコアリングの例を表にしていますので、参考にしてください。
「スコアリングの例」
審査に不利な点数 | 審査に有利な点数 | |
年収 | 100万円未満=10点 | 200~30万円=50点 |
他社借入 | 少額の借入=10点 | 借り入れなし=20点 |
勤続年数 | 1年未満=10点 | 10年以上=70点 |
勤務先 | 中小企業=10点 | 大企業=20点 |
※実際の審査で付けられる点数とは異なる場合があります。
セブン銀行カードローンの審査は、銀行カードローンのなかでは比較的早いほうです。
審査が早いことは、「審査を厳しくして信用力が低い人を切り捨てている」とも考えられます。
遅延損害金がない
遅延損害金とは、ローンの返済が滞ったときの損害賠償金のことを指します。
一般的に遅延損害金は、借り入れ残高に対し実質年率20%で計算されるケースがほとんどです。
ただ、セブン銀行カードローンには「遅延損害金」という規定がありません。
「遅延損害金がないなら、延滞しても通常の利息だけでいいのか…」と考えるのは間違いです。
セブン銀行カードローンで遅延損害金の設定がないのは、「そもそも延滞するような人は審査通過させていない」という厳しい審査の裏返しでもあります。
セブン銀行カードローンでは、厳しい審査が実施されていますので、職場への電話確認に至るまでの事前審査で「信用力が低い人は切り捨てられている」とも言えます。
自主規制により審査難易度が上がってきている
在籍確認に至るまでの厳しい審査をしているのは、なにもセブン銀行カードローンだけではありません。
2006年の貸金業法改正により、消費者金融カードローンの融資額が減少し、一方で銀行カードローンの過剰融資が問題視されてきました。
その結果2017年以降金融庁や全国銀行協会の強い指導により、「銀行カードローン審査基準の是正」が実施され、銀行カードローンは益々厳しい審査をおこなうようになっています。
銀行カードローンは、消費者金融カードローンのような総量規制の影響を受けません。
そのため、理論上は年収の三分の一以上を融資しても問題はないのですが、ほとんどの銀行カードローンは消費者金融カードローンと同じ審査基準を採用しています。
セブン銀行カードローンのように融資限度額が50万円以上の利用者に対しては、「収入証明書類の提出を義務付ける」といった厳しい基準を設けている銀行も増えてきました。
セブン銀行カードローンを含め「在籍確認なし」としている銀行があるのは、上記のような「厳しい審査」が背景にあると考えられます。
以下は、銀行カードローンの融資残高の推移をあらわしたグラフです。
銀行カードローンに対する金融庁の指導がはいった2017年を境目に、融資残高も下がり始めており、厳しい審査を実施していることがおわかりいただけるでしょう。
参考URL:金融庁「銀行カードローンのフォロアップ調査結果について」
在籍確認の電話を避けたいなら消費者金融カードローンという選択肢も!
在籍確認の電話をどうしても避けたいなら、「書類での在籍確認」を明言している消費者金融カードローンに申し込む方法があります。
SMBCモビットのWEB完結なら電話連絡なし
書類での在籍確認を明言している代表的なカードローンとしては、「SMBCモビットのカードローン」が有名です。
ただ、SMBCモビットのカードローンで「電話連絡なし」にしてもらうには、WEB完結で手続きする必要があります。
SMBCモビットのWEB完結には以下の条件があり、所定の銀行口座を返済に利用することや、必要書類を提出することで原則電話連絡なしで申し込めます。
申し込みに必要な基本条件 | 20~69歳の安定した収入があること
SMBCモビットの審査基準を満たすこと |
WEB完結の条件 | ①以下の口座を持っており返済口座として指定できること
(三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行) ②以下の書類の写しを提出できること (運転免許証やパスポート) (源泉徴収票や確定申告書などの写し) (全国健康保険協会発行の健康保険証、直近1ヶ月分の給与明細書) |
アイフルは原則職場への電話連絡なし
電話での在籍確認を実施する消費者金融カードローンが多いなか、大手消費者金融のなかでは唯一アイフルが「原則電話確認なし」と明言しています。
下記はアイフルの公式サイト「よくある質問」を抜粋したものですが、原則として「電話連絡はしません」と書かれていますので、安心してもいいでしょう。
ただ、アイフルもセブン銀行カードローンと同じく「原則として」という条件付きとなっています。
審査過程で不審な点があれば、職場への電話確認があるかもしれません。
参考:アイフル公式サイト「よくある質問」
Q: 在籍確認はありますか?
A: 原則として、お申込の際に自宅・勤務先へのご連絡は行っておりません。
まとめ
セブン銀行カードローンは、銀行カードローンのなかでは珍しく「電話確認なし」を明言しています。
ただし、在籍確認に至るまでの仮審査で「厳しい審査」が実施されることはご理解頂けたかと思います。
セブン銀行カードローンをどうしても使いたいなら別ですが、どうしても審査通過したいなら銀行カードローンよりも審査通過の可能性が高い消費者金融カードローンを検討するのも、ひとつの手段かもしれませんね。