みなさんの中には、すでにカードローンの他社借入があるけど、新しく借り入れしたいという方もいるかと思います。しかし「他社借入があること」がネックとなって、審査に通らないのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。
カードローンは、基本的に安定した収入を継続的に得ており返済能力があれば利用することができます。各カードローン会社の利用条件にも、そういった旨が記載されています。しかしこれは新規利用の場合であり、すでに他社借入がある人でも借り入れできるかはわかりません。
結論としては、他社借入があっても新規のカードローン審査に通る可能性はあります。しかし「他社借入件数が4件以上ある」「年収の3分の1以上の借り入れをしている」という方は、新規借入が難しいです。
今回は、他社借入があってもカードローン審査に通るのか、カードローン審査に通らない原因は何か、また他社借入がある人でも利用できるカードローンはどこかという点について解説していきます。
- 他社借入があるならフクホー、セントラルがおすすめ
- 大手の消費者金融は3社目の借入だと、審査に通りにくい
他社借入があっても年収の3分の1以内なら審査に通る
すでに他社借入がある場合でも、新規のカードローン審査に通る可能性は十分にあります。しかし注意しなければならないのは、現在の他社借入件数と借入金額です。
アコムやプロミスといった消費者金融やクレジットカードを提供する信販会社のカードローンでは、貸金業法によって定められている総量規制という法律が存在します。総量規制とは、「年収の3分の1以上の貸付を禁止する」という内容の法律です。
すでに他社借入金額の総額が年収の3分の1に達している場合、新規でカードローン審査に申し込みしても審査に通ることできません。例えば、年収300万円の方が、すでに100万円の借り入れをしている場合、それ以上の新規借入はできないということです。
反対に年収300万円の方で他社借入金額の総額が50万円の場合、利用限度額50万円までなら新規で借り入れできる可能性があります。
他社借入を検討している方は、カードローンの特徴を参考にしてください。
各社消費者金融の特徴 | |
プロミス | 2020年度、消費者金融の新規のお申し込み者数1位 |
アイフル | 銀行カードローンのグループ会社ではないので、審査が柔軟 |
SMBCモビット | WEB完結なら電話連絡なし |
レイクALSA | 初めての方なら5万円まで180日間無利息 |
上記の大手消費者金融は他社借入があっても審査に通過する可能性があります。
なお、プロミス、アイフルなら30日間無利息で即日融資可能です。












総量規制対象外の銀行カードローンなら借り入れできる?
総量規制を定めている貸金業法は、消費者金融に適用される法律です。一方で銀行カードローンは、貸金業法ではなく銀行法が適用されるため、総量規制対象外となります。
しかし銀行カードローンは、過剰貸付が問題となり、自主規制という形で「年収の3分の1まで」と規制を設けました。さらに銀行カードローンは、消費者金融よりも審査が厳しいと言われているため、他社借入があって審査が不安な場合、銀行カードローンに申し込みすることはおすすめできません。
おまとめローンなら総量規制対象外になる
消費者金融は、総量規制の対象と言いましたが、おまとめローンとしての利用なら総量規制対象外となります。
おまとめローンとは、複数の借入先を一本化できるローンのことです。複数の借入先を一つにまとめることで、返済先を一つに絞ることができ管理が楽になります。
また金利を引き下げられる可能性もあるため、返済負担を抑えることも可能です。しかし利用限度額が上がる分、返済期間が延びてしまうと利息によって返済総額が上がる可能性もあるので注意が必要です。
他社借入件数が4件以上だと審査に通らない
他社借入があってもカードローン審査に通る可能性はあると話しましたが、他社借入件数が多すぎると審査に通るのは難しくなります。具体的には、4件以上の借入先があると審査で落ちる可能性が高くなります。
これは、審査の際に「他社借入件数が多い=多重債務者」と判断されるためです。多重債務者であれば、返済能力がないと見なされます。一般企業に正社員として勤めている方であれば、3件までなら審査に通過する可能性はあります。
しかし他社借入件数は、少ないに越したことはありません。他社借入件数が多い方は、おまとめローンを検討するか、他社借入を完済することを優先しましょう。
カードローン審査に通らない原因
他社借入がある方でも、カードローン審査に通る可能性はありますが、当然通らないケースもあります。では、通らない原因としては、どういったことがあるのでしょうか。
- 信用情報に傷がある
- 短期間で複数社に申し込みした
- 属性に問題がある
カードローン審査に通らない原因としては、いくつかあげられますが、主な原因としては上記のようなものになります。それぞれについて詳しく解説していきます。
信用情報に傷がある
カードローンの審査では、申込者の信用情報を確認します。金融取引に関する利用状況や履歴は、個人信用情報機関というところに記録されています。カードローン会社は、その個人信用情報機関に照会することで申込者の信用情報を確認します。
他社借入があって、返済の延滞や債務整理をした場合、金融事故として履歴が残ります。金融事故の履歴が残っている間は、カードローンに新規申込しても審査に落ちるでしょう。また金融事故の履歴は内容にもよりますが、完済後最長で10年間残り続けます。
カードローン以外にも、クレジットカードや携帯料金に関する情報も個人信用情報機関に掲載されています。クレカ支払いや携帯料金の支払いが遅れた経験がある場合も、審査に影響するので注意が必要です。
短期間で複数社に申し込みした
個人信用情報機関には、契約の段階から履歴が残るのではなく、申し込みした段階で履歴が残ります。新規借入したいあまり、短期間で複数社に申し込みしてしまうと「申し込みブラック」とみなされ、審査に落ちる可能性を高めます。
できるだけ早く借り入れしたいからといって、短期間で複数社に申し込みするのは控えましょう。まずは、一社に申し込みをして審査結果が出てから、次に申し込みするかどうかを検討してください。
属性に問題がある
すでに他社借入がある場合、申込者の属性によっては審査に通らないことがあります。属性とは、申込者の年収や業種、雇用形態、勤続年数、居住形態といった返済能力に関わる情報のことを指します。
例えば、パート・アルバイトといった非正規雇用の方がすでに2社以上から借り入れしている場合、新規で申し込みしても審査に通らない可能性が高いです。これは、パート・アルバイトの方が、正社員に比べて収入が安定しておらず、年収も低い傾向にあるからです。
他社借入のある人が審査に通るにはどこに申し込みすべき?
すでに他社借入のある人が審査に通るためには、申込先を検討することが重要です。審査に通る可能性の高い金融機関は以下となります。上から順に審査に通る可能性が高いです。
- 中小消費者金融
- 大手消費者金融
- 銀行カードローン
銀行カードローンに関しては、消費者金融と比べて審査が厳しい傾向にあるのでおすすめしません。もちろん審査に通る可能性もありますが、大手消費者金融や中小消費者金融と比べると審査に落ちる可能性が高いです。
大手消費者金融でも借り入れできる可能性はある
他社借入がある場合、大手消費者金融は審査に通らないのではないかと不安に思う方もいると思います。確かに他社借入件数が多く、総量規制に達する借り入れがすでにある場合は、審査に通らない可能性が高いでしょう。
しかし他社借入件数が少なくて、年収の3分の1に満たない借り入れしかなく、さらに属性や信用情報に問題がなければ審査に通る可能性は大いにあるでしょう。
一番審査に通る可能性が高いのは中小消費者金融
上記で紹介した金融機関の中で、一番審査に通る可能性が高いのは、中小消費者金融です。中小消費者金融では、独自の審査基準を設けており柔軟な審査を行なってくれます。
属性や信用情報、返済能力にもよりますが、他社借入件数があっても審査に通る可能性は高いです。過去に延滞や債務整理の経験があっても、現在ちゃんと返済できているのであれば、その返済実績が評価され審査に通るかもしれません。
他社借入がある方におすすめの中小消費者金融
他社借入があっても審査に通る可能性が高いのは、中小消費者金融です。しかし数多くの中小消費者金融があるため、その中から安心して利用できるところを探すのは大変です。
そこでここからは、他社借入があっても審査に通る可能性があり、安心して利用できる中小消費者金融をご紹介していきます。
フクホー
実質年率 | 7.30%〜18.00% |
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利用限度額 | 1万円~200万円 |
審査時間 | 最短10分 |
融資スピード | 最短即日融資 |
フクホーは、大阪にある中小消費者金融です。大手消費者金融と比較すると、利用限度額は少し低めですが、上限金利に関しては大差ありません。
審査時間が最短10分で完了、融資スピードも最短即日融資のため、お急ぎの方にも対応しています。独自審査によって柔軟な審査を行なってくれるため、他社借入がある方でも審査に通る可能性が高いです。
セントラル
実質年率 | 4.8%〜18.0% |
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利用限度額 | 1万円~300万円 |
審査時間 | 最短即日 |
融資スピード | 最短即日融資 |
セントラルは、四国を中心に全国展開している中小消費者金融です。中小消費者金融では珍しく、無人契約コーナーも用意しています。もちろんWeb申し込みにも対応しています。
また初めての方ではあれば、最大30日間金利0円サービスも利用しています。他社借入がある方も、セントラルに初めて申し込みするのであれば対象となります。契約日の翌日から30日間ですので、契約後から借り入れまでに期間が空くと、その分無利息期間が消化されるのでご注意ください。
他社借入があってもカードローン審査に通ることは可能
他社借入があってもカードローン審査に通る可能性は十分にあります。しかし他社借入件数が4件以上あったり、年収の3分の1に達する借り入れがすでにあったりする場合は、審査に落ちる可能性もあるので気をつけましょう。また属性に問題があったり信用情報に傷がついていたりする場合も、審査に影響を及ぼしますので注意が必要です。
他社借入があり、属性や信用情報に自信がなく審査に通るか不安という方は、独自審査で柔軟な審査を行なってくれる中小消費者金融がおすすめです。他社借入件数が1〜2件で総量規制に達しない額を借り入れしている方であれば、アコムやプロミスといった大手消費者金融の審査に通る可能性もあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
中小消費者金融でお金を借りる際は、登録貸金業者情報検索入力ページで登録されている業者だけ利用しましょう。